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マーケティングがわかる事典 オンライン版

[コラム] ―消費者意識こぼれ話― 今後のモノ選びの基本に?―ユニバーサル・デザイン

 高齢化社会が進む中、高齢者や障害者にとっての“障害”を取り除くという意味を持つ「バリアフリー」を意識した商品やサービスは、日本で既に定着しています。例えば、住居の段差をなくしたり、駅の階段をスロープ化したり・・・といったことが「バリアフリー」の代表選手といえます。この考えをさらにおしすすめ、どんな人でも常に、支障なく使えることを目指す、「ユニバーサル・デザイン」という概念が、徐々に浸透しつつあります。
 この考えは、1970年代ごろから、米国ノースカロライナ州立大学のロン・メイス氏が中心となって提唱してきた概念で、「誰でも公平に使える」「使う上で柔軟に、自由度が高い」「簡単で、直感的に使用方法がわかる」「間違った使い方をしても、大事に至らない」等、7つの原則が設定されています。
 こうした流れを受けて、日本でも多くのユニバーサル・デザイン商品が既に誕生しています。例えば、ボトルの側面にギザギザマークを入れることで目が不自由な方や目を閉じた状態でもリンスとの識別を容易にしたシャンプーや、プッシュボタンのサイズを通常より大きめにし、さらに子機の受話音量を4段階に調節可能にした電話機、握力が弱い人でも楽に書くことのできるボールペンなど、分野も多岐に渡って開発されています。
 ユニバーサル・デザイン商品の特徴は、その商品やサービスを使用する人が特別視されることなく、一般品として誰もが同じように使用できるところにあります。情報化が急スピードで進み、次々と新製品が発表される今日においては、一個人の情報量やその摂取の仕方に関する個人差は広がる一方です。分厚いマニュアルを読まなければ使い方が理解できなかったり、電子機器に関する基礎知識がなければ使いこなせないような商品が多々ある中で、ユニバーサル・デザイン商品が今後、消費者のモノ選びの基本となる日も、遠くないかもしれません。