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Nike厚底シューズが与えたブランドへのインパクトとは?
~箱根駅伝後のNikeのバズ、価値、購入検討の変化について~

公表日 2020年09月09日

  •  2019年より、日本リサーチセンター(本社:東京都、代表取締役社長:鈴木稲博)は、英国YouGov社と提携し、企業ブランド・商品ブランドのシンジケートサービスBrandIndexの日本事業を担当しています。BrandIndexは、消費者のブランド評価の調査を365日デイリーで実施し、ブランドのプレゼンスやヘルスについて継続的・長期的なモニタリングを可能にするソリューションツールです。

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  •  BrandIndexのデータより、マーケットトレンド情報をお届けします。今回は、「Nike厚底シューズ」についての消費者評価の事例をご紹介いたします。ぜひ最後までお読みください。

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  • Nikeに関する「一連の出来事」と「消費者評価」について
    「バズ(良い評判)」(オレンジ線)「バズ(悪い評判)」(青線)「価値」(赤線)「購入検討」(緑線)

  • (グラフ画像)Nike厚底シューズ.png
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    (1)Nikeに関する出来事と「バズ」への影響
    ・2020年1月2日~3日の箱根駅伝で、8割の選手がNikeのシューズを着用。多くの区間記録が塗り替えられたことから「バズ(良い評判)」が上昇。その上昇トレンドは、3月1日の先行販売まで続いています。
    ・1月15日に、メディアで「Nike厚底シューズ禁止の可能性」について取り上げられ、「バズ(悪い評判)」が増加しています。1月31日に、国際陸上競技連盟がシューズに関する規定を発表。その1週間後にNikeが規定をクリアしたモデル(エアズームアルファフライネクスト%)を発表したことで「バズ(悪い評判)」が徐々に低下していることが分かります。

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    (2)「バズ」の動きと「価値」「購入検討」の変化について

    ・箱根駅伝で、「バズ(良い評判)」が上昇した際には、連動して「価値」1も上昇。Nike厚底シューズのメディア露出とランナーの活躍が、効果的なプロモーションに繋がっていたことが伺えます。※1「価値」とは「価格に見合う価値」のこと

    ・一方、「Nike厚底シューズ禁止の可能性」が取り上げられた際には「バズ(悪い評判)」が増加。「価値」については上昇が見られます。多くのアスリートが早いタイムを出すシューズとして、結果的にNikeの技術力を世に広めることに繋がったと考えられます。国際陸上競技連盟が発表したシューズ規定をクリアしたモデルを発表し、Nike「価値」がさらに上昇し、先行販売日まで増加しています。

    「購入検討」については、先行販売において購入者条件(フルマラソンにおいて市民ランナーでトップレベルのタイム保有者)があったことから、「バズ(良い評判)」の上昇に対して、大きな変動は見られませんでした。しかし、一般向けの販売(購入者条件無し)が近くなるにつれて「購入検討」がゆるやかに増加し、販売後も増加傾向が見られます。

    ・箱根駅伝から、バズ、価値、購入検討の動きを見てきました。2020年の東京五輪が延期の中、再びNikeシューズがメディア露出された際のインパクトについて、引き続き注目されます。

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    3)指標の増減率

    ※起点を202011日とし、2020814日までの期間で各指標の最高値を記載

    ・良いバズ:9.0%21.3%224日)に上昇(12.3ポイント増)

    ・悪いバズ:0.6%3.4% 23日)に上昇(2.8ポイント増)

    ・購入検討:11.0%14.6%88日)に上昇(3.6ポイント増)

    ・価値  :15.8%24.9%224日)に上昇(9.1ポイント増)

     


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