マーケティング・リサーチに役立つ用語

3C

執筆者:株式会社日本リサーチセンター

3Cとは

 「顧客(Customer)」「競争相手(Competitor)」「自社の実力(Company)」を知ること。企業活動の原点ともいうべきこの概念の頭文字をとって「マーケティングの3C」と呼びます。市場戦略を構築する際に重要なのは、顧客と競争相手、そして自社の実力を知ることです。

3Cは絶えず変化する。その対応が重要

顧客、競合企業、自社という「3C」を分析する中から、具体的なマーケティング策が生まれます。「3C」は絶えず変化するので、それらの動きを迅速に把握できる仕組みの構築が重要となってきます。

マーケティング施策につながる3C分析

1)顧客分析
   顧客についてはその規模、購入行動、購入重視点、使用状況などを把握します。ビールを例にすれば、
   どのくらいの数の人がどの程度の頻度で飲むのか、何を参考にどこで購入するのか、その銘柄に決める
   理由は何か、誰とどこでどのようにして飲むのか、などを理解することが必要です。

 2)競合他社分析
   競合他社とは共通の商品分野で同様なタイプの消費者層をターゲットとしている他企業であり、市場の
   捉え方によって様々に想定することができます。例えば、ビールという狭義の商品分野での実質的な
   競合他社は4、5社ですが、広義に捉えれば、ウイスキー、ワイン、日本酒、焼酎などの様々なアルコール
   飲料の企業や、最近ではクラフトビールなどの限定的なビールも想定されます。

 3)内部分析
   自社の経営資源について理解することを「内部分析」といいます。企業文化、組織、技術力、製品特性
   といった社内資源と、シェア、認知率、ブランド・イメージといった市場での地位について、他者との
   比較の中で自社の強みと弱みを捉えます。

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