マーケティング・リサーチに役立つ用語

4P

執筆者:株式会社日本リサーチセンター

4Pとは

 マーケティングは数多くの変数で構成されています。それらの変数を次の4つのカテゴリーに分類したのが「マーケティングの4P」といわれるもので、製品(Product)、価格(Price)、流通(Place)、プロモーション(Promotion)の頭文字を取ったものです。

1)製品:品質、スタイル、サイズ、サービス、カラー、ブランド、パッケージなど製品に関連した様々な
      要素が含まれています。
 2)価格:最終的な小売価格だけではなく、卸売価格、標準価格、ディスカウント、アローワンス、取引
      条件など、流通段階で発生する全ての取引価格が対象となります。
 3)流通:4Pの中では最も幅広い概念であり、店舗立地、在庫、配送などの流通システム及び流通
      ネットワークに関する全ての要素が含まれます。
 4)プロモーション:広告や人的販売、各種販売促進、パブリシティなどが対象です。

7Pという発想

市場の多様化が進み、異業種を含めた競争環境の激化、そしてITの急激な進展などによって、これまでの4Pだけでは、進化するマーケティング変数を説明しにくくなりました。特にサービスに関しては、人(People)、プロセス(Process)、フィジカルエビデンス(Physical Evidence)などを加えた7Pで捉えるケースもでてきました。

消費者視点で解釈する4C

4Pは送り手側からみた考え方であるとして、受け手の立場から発想しているマーティングでは、消費者視点で解釈し直し4Cで発想するというケースもあります。具体的には、Product⇒Customer Value、Price⇒Customer Cost、Place⇒Convenience、Promotion⇒Communicationです。いずれにしても、市場の現象をわかりやすく整理するための概念なので、自身が一番しっくりくる概念で整理することが重要と思えます。

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