第2章 マーケティングと企業戦略

[マーケティング・マネジメント3] マーケティングとマネジメント

マーケティングが、より効率的に、より効果的な活動になるようタイムリーに管理することが大切。

マーケティングをマネジメント(管理)する
 マーケティングは、企業が存続する限り永久に続く活動です。したがって、より効率的で、より効果的な活動となるよう、タイムリーに管理していかなければなりません。そのためには管理のサイクルを回し、権限委譲を進める必要があります。
 @管理のサイクル Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)のプロセスを「管理のサイクル」と言います。このサイクルを繰り返すことによって、活動のレベルアップを図っていくのです。
 A権限委譲 そしてこの管理のサイクルは、マーケティング活動の最小単位(つまり部署単位)でまわしていかなければ効果は上がりません。

タイムリーな活動のために
 例えば、新商品発売の場合、新発売に関わるすべての部署で、自部署に課せられたテーマごとに管理のサイクルを回します。商品企画部では「顧客のニーズに合致した企画だったのか」、また宣伝部では「告知活動によって新商品を認知させることができたのか」「想定したターゲットユーザーの購買意欲を喚起できたのか」などがテーマとなります。このように、各部署が担当するテーマごとに結果及び要因をきちんと検証し、改善や事後の活動に反映していきます。
 ここで重要なことは、担当各部署に一定の範囲で権限を委譲することです。タイムリーな行動が求められる場合に、決裁に時間がかかって間に合わなかったという事態は絶対に避けなければなりません。