第8章 販売促進活動と売り場づくり
[販促手法5] プレミアム
プレミアムとは
いわゆる、おまけ・景品のことです。消費者のおトク意識を刺激し、商品やサービスの継続的な購入を誘引するために行われます。
直接的かつ即効的な販売効果が期待できるため、メーカーや小売・サービス業をはじめ、金融業・不動産業などさまざまな業界で活用されています。
プレミアムの内容と提供方法
プレミアムに使われるものとしては、さまざまな商品をはじめ、現金・割引券・優待券・商品券など幅広くあります。何より買い手の興味を引くものである必要があります。
提供方法としては、商品自体に添付され、購入者全員が公平に受け取ることのできる「ベタ付き景品」と、商品のマークやシール、パッケージの一部などを送って応募することで受け取ることができるもの(懸賞による景品)とに大別されます。
前者の「ベタ付き景品」には、次のように4つのタイプがあります。
@パック・イン
プレミアムが商品パッケージの内側に封入されているもの。
Aパック・オン
プレミアムが商品パッケージの外側に添付されているもの。
Bコンテナー・パック
商品を別の用途にも使えるようなバッグやカゴなどに入れているもの。
Cボーナス・パック
価格は据え置いたまま、商品の量を増やして実質的な値引きをしているもの。
一方、後者の懸賞による景品には、全員が受け取ることができる場合と、抽選の場合があります。
「ベタ付き景品」に対する法規制
景品表示法により、ベタ付き景品にも法規制があります。
1996年の同法改正で、ベタ付き景品の上限金額5万円の制限を撤廃、商品の値段など取引価格の10%以内に拡大されました。懸賞による景品類の上限金額も大幅に引き上げられ、高額景品による販売戦略が可能になりました。