NRCレポート
プレゼント・贈り物に関する調査
公表日 2019年01月07日
プレゼント・贈り物(以下プレゼント)は、心理学では好意を一つの形にしたものといわれていますが、最近は、自分自身にプレゼントをする人も増えています。そこで、自分に贈るときと自分以外に贈るときとでは、プレゼントへの意識・行動がどのように異なるかを確認してみました。
直近6カ月以内に自分・自分以外にプレゼントをしたことがありますか(それぞれ一つだけ)
自分にプレゼントをした人は、18~29歳:29.4%、30代:31.7%でピークとなり以降減少していく。いずれの年代でも7~8割は自分にプレゼントをしていない。
自分・自分以外に贈ったプレゼントは何ですか(いくつでも)
プレゼントは、自分・自分以外共に「食べ物・飲み物」が多い。贈り物の傾向は大きく違わないが、自分以外のプレゼントでは「現金、商品券」が3番目に多かった。
自分にプレゼントしない理由は何ですか。(一つだけ)
自分にプレゼントをしない理由は、「そもそも発想にない」「買う理由が特にない」が多数を占める。
【参考】自分に食べ物・飲み物をプレゼントした理由は何ですか。(いくつでも)
プレゼント・贈り物に関する調査のまとめ
英語の「present(プレゼント)」は、一般的には日本語では贈り物と訳されます。親しい人に祝いや情愛を込めて何かしらを贈るという捉え方が多いと思います。また、「gift(ギフト)」という言葉もありますが、これはフォーマルな捉え方だとのこと。目上から目下に贈るときに使うことが多いそうです。日本では「プチギフト」という言葉も使われていますが、そのときはフォーマルというよりも仲の良い人への「ちょっとした贈り物」といった感覚かと思います。
昨今は、贈る対象が他人ではなく自分という、いわゆる「自分へのご褒美」が目立つようになりました。昔からそのような消費は少なからずあったと思いますが、市場で消費を促す販促キーワードのようにも使われています。調査結果を見ると、直近6カ月以内の自分へのプレゼント経験【図1】は、30 代が一番高くなりました。注目すべきは60 歳以上でも18.7%いること。つまり、全体の約2 ~ 3 割は直近6カ月以内に自分へのプレゼントを経験していることになります。では、実際にどのようなものを贈っているのか、プレゼントの内容【図2】を見てみると、自分にも自分以外にも「食べ物・飲み物」が一番多く、プレゼントの内容には大きな違いはありませんでした。
一方で、自分へのプレゼントをしない層は、図1で見たように約7 ~ 8 割存在しました。その層がなぜ自分にプレゼントしないのか。その理由【図3】を確認したところ、「そもそも発想にない」「買う理由が特にない」というのが多数を占めました。自分に贈り物をする感覚のない人にとっては当然の理由かと思います。むしろ注目したいのはそれ以外の理由の「無駄」「大げさ」です。これはかなり額の高い贈り物を想像し、贈り物の金額を自己設定し回答していそうです。自己設定した金額は、それぞれの生活事情も絡み、一律で捉えるのは難しい側面があります。
贈り物には、「何かを受け取ったことへの感謝」が根底にあり、そのお返しとして何がしか「自分が伝えたいメッセージ」を込めているはず。せっかく贈るなら、気軽に受け取ってもらえる工夫をしたり、ちょっとした話題を提供したりするなど、プレゼント上手な人を目指したいですね。
調査概要
調査対象
全国18 歳以上男女
有効回収数
1 ,104サンプル(年代ほぼ均等割り付け)
調査方法
インターネット調査
調査期間
2018 年10 月
調査担当者
株式会社日本リサーチセンター 金 璐羅(キム ローラ)
株式会社 日本リサーチセンター
担当:広報室
お問い合わせ専用Eメール information@nrc.co.jp