NRCレポート

リアル系イベント・レジャーのWITHコロナ対策   安心体験/不安体験 part3

公募型自主調査企画 調査結果のご紹介 2020年10月2日~5日調査実施 
時事・トレンド

公表日 2020年11月13日

株式会社日本リサーチセンター(本社:東京都墨田区、代表取締役社長:鈴木稲博)は、1960年に設立された民間の調査研究機関であり、民間企業および官公庁、学術機関などの依頼を受け、各種の調査研究をおこなっています。
弊社では、2020年8月より、ご要望が多い調査を自主調査として実施する公募型自主調査企画を始動しました。みなさまから多数のご応募を賜り、誠にありがとうございました。
この度、ご要望を多くお寄せいただきました「リアル系イベント・レジャーの"WITHコロナ"対策 安心体験/不安体験」に関するインターネット調査を実施しました。結果は3回に分けてご紹介いたします(結果①11/11, 結果②11/12, 結果③11/13)。
調査は10月初旬に行い、首都圏(1都3県)在住者を対象に、緊急事態宣言解除後に参加したリアル系イベント・レジャーでの感染症対策で不安や危険を感じた点、安心できた点などの評価や、リアル系イベント・レジャー開催に不可欠と思う対策内容などについて尋ねました。



主な調査項目

  1. 緊急事態宣言解除後に参加したイベント・レジャー、
    今後参加したいイベント・レジャー(オンライン・リアル系)【結果①】公開済

  2. 緊急事態宣言解除後に参加したリアル系イベント・レジャーの感染症対策への評価 【結果②】公開済
    ・安心できた点・十分対策ができていると感じた点
    ・不安や危険を感じた点・対策が不足していると感じた点
    ・リアル系イベント・レジャー開催において不可欠と考える対策の内容

  3. 一番最近参加したリアル系イベント・レジャーでの感染症対策総合評価 【結果②】公開済

  4. イベント種類別に見た、リアル系イベント・レジャーの感染症対策評価及び自由回答 【結果③】

参考)722日よりGo To Travelキャンペーン開始(東京都以外)
   10月1日よりGo To Travelキャンペーンの東京都の対象追加
            (東京都を目的地とする旅行、東京都在住者の旅行)
   10月1日よりGo To Eatキャンペーン開始

調査結果③

4.イベント種類別に見た、リアル系イベント・レジャーの感染症対策評価及び自由回答

イベント別評価状況について、回答者(期間内参加経験者)が20人を超えたリアル系イベント・レジャーの結果は以下の通り。

対策に関する総合評価

対策に関する5段階の総合評価では、「スタジアムでの野球観戦」(良い計88.0%)や、「映画館での映画鑑賞」(良い計70.7%)などは、感染症対策に関して「良い」との評価が高い。一方、「動物園・水族館・植物園」は、「良い計」が48.1%に対し、22.2%が良くない(良くない、全く良くない)と答えており、他のリアル系イベントに比べて総合評価が低めとなっている。


スタジアムでの野球観戦25人)

総合評価の平均点(たいへん良い=5点、良い=4点、ふつう=3点、あまり良くない=2点、まったく良くない=1点で算出)は4.2点で、全体平均(3.8)を上回り、高い。
開催上不可欠との回答の上位に挙げられた対策は、「来場者の検温や健康チェック」(60.0%)のほか、「人と人との間隔の確保」、「手指消毒液の設置等による接触感染防止」、「定員制限などによる密集防止」、「来場者に対するマスクやフェイスシールド着用等の指示による飛沫感染防止」、「飲食や大声などを禁止・制限するなどによる飛沫拡散防止」(ともに48.0%)などであったが、いずれも、安心できた・十分対策されていたとの評価は過半数を超えており、対策は一定の評価がなされている。
不安や危険を感じた・対策が不足していたとの回答が比較的高いのは、「入退場時の殺到・密集防止のための整列」(16.0%)、「他者と共有するものを減らすなどの対策」(12.0%)となっている。

映画館での映画鑑賞109人)

総合評価の平均点は4.0点で、全体平均(3.8)を上回り、高い。

開催上不可欠との回答の上位に挙げられた対策は、「人と人との間隔の確保」(51.4%)、「定員制限などによる密集防止」(45.9%)、「会場の換気」(44.0%)、「手指消毒液の設置等による接触感染防止」(41.3%)の順。いずれも、安心できた・十分対策されていたとの評価は過半数を超えており、対策は一定の評価がなされている。
不安や危険を感じた・対策が不足していたとの回答が比較的高いのは、「入退場時の殺到・密集防止のための整列」(18.3%)、「パーテーション、カーテン等の設置による飛沫感染防止」及び「会場の換気」(ともに11.0%)など。

遊園地・テーマパーク30人)

総合評価の平均点は3.8点で、全体平均と同レベル。

開催上不可欠との回答の上位に挙げられた対策は、「人と人との間隔の確保」及び「定員制限などによる密集防止」(ともに46.7%)、「手指消毒液の設置等による接触感染防止」(43.3%)の順。いずれも、安心できた・十分対策されていたとの評価は過半数を超えており、対策は評価されている。

不安や危険を感じた・対策が不足していたとの回答が比較的高いのは、「飲食や大声などを禁止・制限するなどによる飛沫拡散防止」(26.7)、「人と人との間隔の確保」・「入退場時の殺到・密集防止のための整列」(ともに20.0%)など。

会場でのセミナー・講演会23人)

総合評価の平均点は3.7点で、全体平均3.8点よりわずかに低い。

開催上不可欠との回答の上位に挙げられた対策は、「手指消毒液の設置等による接触感染防止」・「定員制限などによる密集防止」・「来場者の検温や健康チェック」(ともに56.5%)、「人と人との間隔の確保」(52.5%)の順。いずれも、安心できた・十分対策されていたとの評価は過半数を超えており、対策は評価されている。

不安や危険を感じた・対策が不足していたとの回答が高いのは、「会場の換気」(21.7%)2割を超えているほか、「来場者の検温や健康チェック」(17.4%)など。

旅行・観光148人)

総合評価の平均点は3.7点で、全体平均3.8点よりわずかに低い。

開催上不可欠との回答の上位に挙げられた対策は、「人と人との間隔の確保」(39.2%)、「手指消毒液の設置等による接触感染防止」(37.2%)、「運営スタッフ側のマスクやフェイスシールド着用等による飛沫感染防止」(33.1%)、「会場の換気」(31.8%)、「飲食や大声などを禁止・制限するなどによる飛沫拡散防止」(30.4)の順。安心できた・十分対策されていたとの評価は、「手指消毒液の設置等による接触感染防止」や「運営スタッフ側のマスクやフェイスシールド着用等による飛沫感染防止」は半数を超えているが、「飲食や大声などを禁止・制限するなどによる飛沫拡散防止」は3割に満たない。

不安や危険を感じた・対策が不足していたとの回答が比較的高いのは、「飲食や大声などを禁止・制限するなどによる飛沫拡散防止」(12.2%)や、「人と人との間隔の確保」(11.5%)、「定員制限などによる密集防止」及び「空気清浄機や滅菌・殺菌機器の設置」(ともに10.8%)がいずれも1割台で挙げられている。

美術館・博物館」40人)

総合評価の平均点は3.6点で、全体平均(3.8)を下回る。
開催上不可欠との回答の上位に挙げられた対策は、「定員制限などによる密集防止」(45.0%)、「会場の換気」及び「運営スタッフ側のマスクやフェイスシールド着用等による飛沫感染防止」(ともに37.5%)など。いずれも、安心できた・十分対策されていたとの評価は5割前後。
不安や危険を感じた・対策が不足していたとの回答では、「人と人との間隔の確保」(32.5%)3割を超えているほか、「定員制限などによる密集防止」(27.5%)、「会場の換気」及び「来場者に対するマスクやフェイスシールド着用等の指示による飛沫感染防止」(ともに22.5%)は2割を超え、対策に対する不安が比較的強い。

動物園・水族館・植物園」27人)

総合評価の平均点は3.3点で、全体平均(3.8)を下回る。「良い計」は48.1%と半数弱が評価している一方で、22.2%が良くない(良くない、全く良くない)と答えており、良くないとの回答が他のイベントに比べて高い。

開催上不可欠との回答の上位に挙げられた対策は、「人と人との間隔の確保」及び「定員制限などによる密集防止」 (ともに44.4%)、「入退場時の殺到・密集防止のための整列」(37.0%)の順。「定員制限などによる密集防止」及び、「入退場時の殺到・密集防止のための整列」に対する安心できた・十分対策されていたとの評価は4割前後のレベル、「人と人との間隔の確保」は25.9%にとどまっている。

不安や危険を感じた、対策が不足していると感じた内容としては、「人と人との間隔の確保」は約半数(51.9%)が不安と答えているほか、「入退場時の殺到・密集防止のための整列」(25.9%)、「飲食や大声などを禁止・制限するなどによる飛沫拡散防止」・「定員制限などによる密集防止」・「手指消毒液の設置等による接触感染防止」(いずれも22.2%)は2割を超え、対策に対する不安が強い。

具体的な声として、人気展示の周辺が密になること、水槽など手で触るものへの消毒・清掃が常には行き届かない点などが挙げられている。



Q4. 一番最近参加したリアル系イベント  総合的に見て、そのイベントの主催者側・会場側の対策について、どの程度であったと評価しますか。(1つだけ)

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Q3s1. 一番最近参加したリアル系イベントでの新型コロナウイルス感染症対策についてお尋ねします。
(1)安心できた、十分対策されていたと思う内容があれば、すべてお知らせください。(いくつでも)

(2)不安や危険を感じた、対策が不足していると感じた内容があれば、すべてお知らせください。(いくつでも)

(3)そのイベント参加時に行われていたかどうかにかかわらず、あなたが、このイベントを開催する上で不可欠と思う対策内容を、すべてお知らせください。(いくつでも)

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調査概要

調査方法
インターネット調査

調査対象
首都圏13県(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)の1579歳男女個人 

サイバーパネル(日本リサーチセンターのインターネットパネル)1,640

集計方法
全数を対象に聴取した、SC1「緊急事態宣言解除後のイベント参加経験」、SC2「今後1年以内に参加したいイベント」については、13県の性年代母集団(住民基本台帳人口)構成比に基づき重み付け集計を行った。

緊急事態宣言解除後にリアル系イベントに参加した人に聴取した内容については、実回答ベースでの集計を行った。

調査期間
2020102日(金)~5日(月)



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