NRCレポート
アイスクリームの市場機会の発見
公表日 2021年06月07日
シーン別ニーズからみた市場機会の発見
(2021年1月調査)
市場が成熟し、商品間の優位性が少ない状況では、消費者のニーズは既存商品で満たされており、市場の拡大を期待することは難しい環境です。
消費者が商品・サービスを選択する場合には、普遍的なニーズが存在しています。
同時に、時間・場所・場面で変化していくニーズも存在し、これをシーン別のニーズ(場面ニーズ)と呼びます。
新しい市場を創造するためには、これまでとは異なった場面でのニーズや、
一部の消費者が好んでいた場面でのニーズを拡大していく事が必要になります。
日本リサーチセンターでは、アイスクリームを題材に、シーン別のニーズに着目し、
新しい市場の発見のための調査を企画しました。
アイスクリーム以外の商品でも参考になる箇所が多い内容になっていますので、ぜひ一読いただければと思います。
<レポート詳細>
アイスクリームの市場機会の発見(2021年1月)レポート.pdf
<パンフレット>
シーン別ニーズからみた市場機会の発見分析パンフレット.pdf
主な調査項目
本レポートではアイスクリームを題材に、
①アイスクリームが食べられているシーン(定量分析)
②シーン別にみたニーズの把握(定性分析)
③市場機会の発見とアプローチ方法の検討(定性分析)
を試みています。
【調査結果の要約】
1.シ-ン別にみたアイスクリームのニーズ構造
アイスクリームのニーズ構造をみてみると、身体的効果は、「①活性化」と「②クールダウン」の相反する2つの効果に分かれる。
「①活性化」は以下のニーズにつながっている。
・「③エネルギーチャージ」→「④高カロリーの背徳感」「⑤食事の代替え」
・「⑥⑦コミュニケーション」→「⑧特別な時間を演出」「⑨優雅な場を演出」
「②クールダウン」は以下のニーズにつながっている。
・「⑬⑭⑮心の健康」→「精神的に満たされる」
2.アイスクリームの新しい市場機会の発見
アイスクリームが現状では食べられていないが、今後に需要が伸びる事が期待できる「食事代わり」というシ-ンに着目すると、1人暮らしのビジネスマン・OLが朝の準備が忙しい中で、機能性食品としてのアイスクリームを手軽に食べるようなアプローチが考えられる。
【調査概要】
・調査方法
WEB調査(NRCサイバーパネル)
・調査対象
全国の15~69歳の男女個人
直近1か月以内にアイスクリームをご自身で購入し、食べた人
・有効回収数
1,116人(サンプル)
※アイスクリームへの関与度から割付を行いウェイトバック集計を行った
・調査期間
2021年1月14日~1月18日
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【会社概要】
日本リサーチセンター(本社:東京都墨田区、代表取締役社長:杉原領治)は、1960年に設立された民間の調査研究機関であり、マーケティングリサーチ(市場調査),世論調査の実施、および、世界各国に調査拠点を置く「GIA」&「WIN」の日本で唯一のメンバーとしてグローバルネットワークに参加し、海外調査にも豊富な経験を有しています。
株式会社 日本リサーチセンター
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