NRCレポート
【NRCトラッキング調査】
2021年:withコロナの1年間を振り返る
新型コロナ感染症により、
人々の行動や意識に変化はみられたか?
<Part4> 興味関心
公表日 2022年04月08日
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日本リサーチセンター(本社:東京都、代表取締役社長:杉原 領治)は、1960年に設立された民間の調査研究機関であり、民間企業および官公庁、大学をはじめとする学術機関などの依頼を受け、各種の調査研究を行なっています。また、世界各国に調査拠点を置く「GIA」と「WIN」※の日本で唯一のメンバーとしてグローバルネットワークに参加し、海外調査にも豊富な経験を有しています。
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このたび、当社の自主企画として「NRCトラッキング調査」を実施しました。<Part4>は「2021年:withコロナの1年間を振り返る~新型コロナ感染症により、人々の行動や意識に変化はみられたか?~」として、「新型コロナウィルス治療薬・ワクチン」、「オンライン診療」、「オリンピック・パラリンピック」、「国内政治」、「世界情勢」の5項目について、興味関心率の1年間の推移を紹介します。
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※GIA(Gallup International Association)
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WIN(Worldwide Independent Network Of Market Research)
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<興味関心率の推移>
コロナ新規感染者数は2022年2月1日公表値から引用して集計
- (出典:https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/open-data.html)
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<新型コロナウイルス治療薬・ワクチン>
「新型コロナウイルス治療薬・ワクチン」の興味関心率は、第5波前の7月中旬では35%前後でしたが、第5波の7月末~9月初めには4割前後に増加し、その後、新規感染者数の減少に伴って、10月中旬から11月は3割を下回るようになりました。
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<オンライン診療>
「オンライン診療」は、 一年間を通して5%~8%の推移にとどまり、関心率に大きな変化はありませんでした。
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<オリンピック・パラリンピック>
「オリンピック・パラリンピック」は、2021年1月から5月下旬まで、15%前後と横ばいの状態が続いていましたが、開催1か月前の6月下旬から徐々に関心が高まりました。開催直前は22.3%となり、開催期間中の7月末に32.0%まで上昇しました。しかし、オリンピックが終了した8月中旬には17.1%まで急激に低下しました。
その後、8月末にパラリンピック開催を迎えましたが、再び上昇することもなく関心率は減少し続けて、パラリンピック終了後の9月半ばには、10.1%まで低下しました。パラリンピックとオリンピックでは、人々の興味関心率に差があったと推察されます。
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<国内政治と世界情勢>
2021年1月から8月までは、「国内情勢」と「世界情勢」は2割台で、両者は近い水準で推移していましたが、9月から11月は「国内政治」が増加し、「世界情勢」を上回るようになりました。また、10月31日は第49回衆議院議員選挙の日でしたが、その直前には「国内政治」への関心率は31.3%まで上昇しました。
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NRCトラッキング調査の概要
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調査方法 : web調査
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調査対象者: NRCサイバーパネル会員 全国20~69才男女 約1000人
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割 付 : 男女×年代の同数回収目標
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調査期間 : 2020年1月13日 ~ 2022年1月26日 毎週実施(合計55回)
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調査機関 : 日本リサーチセンター
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調査項目 : 1週間の行動実施率、1週間の心の満足感と気持ち、興味関心があるもの
株式会社 日本リサーチセンター
担当:ビジネスイノベーションセンター(BIセンター)