NRCレポート
「郵送、WEB、訪問」 3手法の結果比較
公表日 2022年05月27日
-
日本リサーチセンター(本社:東京都墨田区、代表取締役社長:杉原領治)は、1960年に設立された民間の調査研究機関であり、民間企業および官公庁、大学をはじめとする学術機関などの依頼を受け、各種の調査研究を行なっています。また、世界各国に調査拠点を置く「GIA」と「WIN」※の日本で唯一のメンバーとしてグローバルネットワークに参加し、海外調査にも豊富な経験を有しています。
-
-
-
このたび、当社の自主企画として「郵送、web、訪問の3手法の結果比較」を行いました。
-
調査手法の違いにより、調査結果が異なる場合があります。本レポートでは、郵送、web、訪問の3手法について、結果がどのように違っていたかの事例を紹介します。
-
同じ質問項目で同時期に実施した調査で、20-59才と60-79才の2グループに分けて3手法を比較しました。質問項目が限定されており一般化はできませんが、調査手法の特徴を理解する上で、一つの事例になれば幸いです。
-
-
※GIA(Gallup International Association)
WIN(Worldwide Independent Network Of Market Research)
-
-
調査概要
-
調査手法と調査対象者
-
全国20-79才男女
◆郵送(郵送パネル:トラストパネル利用) 20-59才:350人 60-79才:468人
◆web(webパネル:サイバーパネル利用) 20-59才:442人 60-79才:439人
◆訪問(オムニバス訪問留置調査:NOS利用) 20-59才:742人 60-79才:384人
※ 訪問は、地域・都市規模と性年代を日本の人口構成に合うように回収し、
郵送とwebは、男女×年代×エリアでウエイト集計を行った
-
調査実施期間
-
2021年5月~7月
-
比較項目
-
・対象者の基本属性
・生活ゆとりと不安
・社会とのかかわり意識
-
調査結果
-
本調査の詳細レポートは、こちらをご覧ください。
-
-
-
-
主な調査結果 (一部紹介)
-
-
●対象者プロフィール (学歴/未既婚/世帯構成/住居形態)
-
・今回の郵送調査では、訪問調査の協力者からモニター登録した郵送用パネルを利用しており、基本属性の回答は「郵送」と「訪問」でプロフィールが似た結果となりました。
・「web」は、「郵送」「訪問」に比べると、大学・大学院卒と未婚者が多かった。
→webモニター登録者の傾向か?
・「郵送」と「訪問」は、「web」に比べて、単身世帯と集合住宅の比率が低かった。
→調査員が関与する訪問調査の傾向か?
-
-
●お宅の生活程度は、世間一般からみて、どれに当てはまるか?
-
(上、中の上、中の中、中の下、下、わからないの6つの選択肢を提示)
・「web」では、中の下+下と回答した人が、「郵送」「訪問」に比べて多かった。
-
-
-
-
●ボランティア活動や奉仕活動に興味や関心がある
-
(「非常にそう思う」から「全くそう思わない」の5段階の選択肢を提示)
・「郵送」と「訪問」では、肯定と否定がほぼ同じか、肯定が否定を上回っているが、「web」では否定(そう思わない計)が多かった。
-
-
-
今回の比較結果では、「郵送」「web」「訪問留置」の3つの手法で、同じ質問でも結果に違いがみられました。特に、「郵送」「訪問」に比べて「web」で違いが目立つものが多くありました。
-
《引⽤・転載時のお願い》
本レポートの引用・転載につきましては、下記連絡先までご連絡をお願い致します。
また、掲載時には当社クレジットを明記いただき、調査結果のグラフ・表をご利用の場合も、データ部分に当社クレジットの記載をお願い致します。
-
連絡先:日本リサーチセンター広報室
-
information@nrc.co.jp
株式会社 日本リサーチセンター
担当:ビジネスイノベーションセンター(BIセンター)