NRCレポート
【NRC デイリー・トラッキング調査】
FIFAワールドカップ カタール2022:
日本戦試合当日の人々の行動や感情の変化はどうだったか?
公表日 2022年12月09日
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日本リサーチセンター(本社:東京都墨田区、代表取締役社長:杉原 領治)は、1960年に設立された民間の調査研究機関であり、民間企業および官公庁、大学をはじめとする学術機関などの依頼を受け、各種の調査研究を行なっています。また、世界各国に調査拠点を置く「GIA」と「WIN」※の日本で唯一のメンバーとしてグローバルネットワークに参加し、海外調査にも豊富な経験を有しています。
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このたび「NRC デイリー・トラッキング調査」の結果から、「FIFAワールドカップ カタール2022:日本戦試合当日の人々の行動や感情の変化」に注目してみました。
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まずは、11月10日から12月5日までの期間について、「メディアの視聴」と「感情」の日別推移を紹介します。
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※GIA(Gallup International Association)
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WIN(Worldwide Independent Network Of Market Research)
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<「メディア視聴」の日別推移>
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11月23日(日本×ドイツ戦の試合放送日)と12月2日(日本×スペイン戦)のメディア視聴行動をみると、その前後の日に比べ「テレビ(放送時間にリアルタイムで)」が高くなっています(それぞれ83%、78%)。サッカーワールドカップの日本戦中継というコンテンツが、人々のリアルタイム視聴行動に影響があったことがうかがえます。
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<「感情」の日別推移>
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日本が勝利した試合放送日の、11月23日(「日本×ドイツ」戦)では、「喜び」の平均値(※)は1.82、 12月2日(「日本×スペイン」戦)では、1.77となっており、その前後の日に比べて「喜び」が高くなっています。なお、惜敗した「日本×コスタリカ戦」では、その後の平均値が下がっています。「期待」「驚き」でも同様の傾向が見られました。
スペイン戦後の12月4日、5日では、「期待」と「信頼」スコアが上昇しており、次回は、決勝に向けてこの後どのような動きとなるのか、注目していきたいです。
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サッカーワールドカップで過去優勝経験がある両国に対し、日本が勝利した試合結果が、その日の「喜び」「期待」「驚き」として人々の感情に影響を与え、その後の決勝トーナメントに向けて日本チーム活躍の「期待」と「信頼」が高まっていることがうかがえます。
(※それぞれの感情に対し、「強く感じることがあった」=3、「少し感じた」=2、「全くなかった」=1 の値を付与した平均値)
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NRCデイリー・トラッキング調査の概要
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調査目的 : 人々の行動と感情について、日々の推移をトラッキングする
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調査方法 : web調査
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調査対象者: NRCサイバーパネル会員 全国20~69才男女 毎日約150人回収(平均)
日本の人口構成比(エリア、男女、年代)に合わせてウエイト集計 -
調査期間 : 2022年5月17日からデイリーでトラッキング調査を実施中
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調査機関 : 日本リサーチセンター
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調査項目 : メディア視聴、感情
※今回ご紹介した上記項目以外に、実施行動、SNS利用、心の満足度、不安内容なども聴取しています。
株式会社 日本リサーチセンター
担当:広報室