NRCレポート
【NRC デイリー・トラッキング調査】
WBC2023 ワールド・ベースボール・クラシック
:日本戦試合当日の人々の感情は?
公表日 2023年04月03日
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日本リサーチセンター(本社:東京都墨田区、代表取締役社長:杉原 領治)は、1960年に設立された民間の調査研究機関であり、民間企業および官公庁、大学をはじめとする学術機関などの依頼を受け、各種の調査研究を行なっています。また、世界各国に調査拠点を置く「GIA」と「WIN」※の日本で唯一のメンバーとしてグローバルネットワークに参加し、海外調査も数多く実施しております。
- ※GIA(Gallup International Association)
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WIN(Worldwide Independent Network Of Market Research)
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今回は「NRC デイリー・トラッキング調査」から、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)2023:日本戦試合当日は、人々の感情がどう変化していたかをご紹介します。
本調査は、全国20-69才男女約150人を対象に、毎日、同じ質問項目でweb調査を実施しています。ここでは「喜び(うれしい気持ち)」「信頼(信じて頼りにすること)」「期待(予期して待っていること)」「驚き(思いがけないことにびっくりすること)」の4つの感情に注目してみました。
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<感情>
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WBC2023は、日本が7戦全勝で3大会ぶりの優勝を果たしました。日本での1次ラウンドから始まり、アメリカでの決勝戦まで、全国で多くの人々がテレビ中継の試合を観戦し、また、個々の選手の話題性でも大いに盛り上がりました。野球という一つのスポーツイベントとはいえ、日本を代表するチームが世界の舞台で活躍し優勝するというのは、日本全国の人々にとって気持ちや感情が高まるものがあったのではないかと思います。
本調査で「感情」の動きを日ごとにみると、日本の1次ラウンド戦(3/9-12)と準々決勝(3/16)のイタリア戦までは、「喜び」は60%前後で推移していましたが、アメリカとの決勝戦(22日)は69%まで上昇しました。一方、「信頼」54%、「期待」47%、「驚き」42%は、メキシコとの準決勝戦(20日→21日)で上がっていました。特に「信頼」は10ポイント、「驚き」は16ポイントも上がりました。
なお、これらは昨年5月以降の平均値と比べても高い比率で、WBCの決勝、準決勝の当日は、ふだんと比べてもこれらの感情が高まっていたことが推察されます。
もちろん感情の高まりはWBCだけがその理由と言えないでしょうが、WBCでの侍ジャパンの活躍は、日本人にとってうれしく心躍るニュースでした。期待通りの結果を出したことに驚きつつも、喜んで元気をもらったと感じた人が少なくなかったのではないでしょうか。
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NRCデイリー・トラッキング調査の概要
- 調査目的 : 人々の行動と感情について、日々の推移をトラッキングする
- 調査方法 : web調査
- 調査対象者 : NRCサイバーパネル会員 全国20~69才男女 毎日約150人回収(平均)
- 日本の人口構成比(エリア、男女、年代)に合わせてウエイト集計
- 調査期間 : 2022年5月17日からデイリーでトラッキング調査を実施中
- 調査機関 : 日本リサーチセンター(NRC)
- 調査項目 : 実施した行動、メディア視聴、SNS利用、感情、心の満足度、今不安に思っていること など
株式会社 日本リサーチセンター
担当:広報室