NRCレポート
【NRC デイリー・トラッキング調査】
<1年間の推移分析> Part2:心の満足度
公表日 2023年08月03日
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日本リサーチセンター(本社:東京都墨田区、代表取締役社長:杉原 領治)は、1960年に設立された民間の調査研究機関であり、民間企業および官公庁、大学をはじめとする学術機関などの依頼を受け、各種の調査研究を行なっています。また、世界各国に調査拠点を置く「GIA」と「WIN」※の日本で唯一のメンバーとしてグローバルネットワークに参加し、海外調査も数多く実施しております。
- ※GIA(Gallup International Association)
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WIN(Worldwide Independent Network Of Market Research)
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今回は、「NRC デイリー・トラッキング調査」から、2022年5月から2023年4月まで、約1年間のデータ分析結果をご紹介します。
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本調査は、全国20-69才男女約150人を対象に、毎日、同じ質問項目でwebでアンケートを実施しているものです。
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Part2では、心の満足度について、20-69才全体での日別推移、そして、週別推移でみた男女別と年代別の平均に注目しました。
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日別推移 全体
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●心の満足度は、「とても満足した気分だった」から「まったく満足した気分でなかった」まで7つの選択肢を提示して、『「昨日」1日は、あなたは「心が満ち足りた気分」でしたか?』 と質問した結果である。
グラフは「とても満足した気分だった」+「満足だった」 +「少し満足だった」 の3カテゴリの合計(満足計)と、「まったく満足した気分でなかった」+「満足でなかった」+「少し満足でなかった」の3カテゴリの合計(不満計)を表示し、日付は聴取対象である前日に変更している。
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●20-69歳男女全体で年間の日別推移をみると、各日のサンプル数が150前後と少ないこともあり、各日での変化が大きいように見える。
総じてみると、満足が不満を上回っている日の方が圧倒的に多く、生活者の心の満足度はポジティブに寄っており、安定していると言えそうだ。
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●なお、2022/5/16(月)~2023/4/23(日)の約1年間の平均値を算出すると、満足は44%、不満は28%となり、16ポイント差で満足の方が高かった。
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「心の満足度」 の日別推移
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日別推移 年間平均と標準偏差 2022/5/16(月)~2023/4/23(日)
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週別推移 男女別と年代別平均
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●次に、男女別や年代別の違いをみるため、週別に合計した結果で平均を算出した。(分析サンプル数は、各週全体で約1050人)
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- ●男女で平均を比較すると、「満足」は、女性(49%)が男性(39%)より10ポイントも高いが、「不満」では男性(30%)の方が女性(27%)より3ポイント高かった。満足度は女性で高く、男性で低いことがわかる。あるいは、満足度7段階尺度の質問に対し、女性の方が「満足」の方に回答しやすく、男性は「不満」の方に回答しやすい傾向があるようだ。
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- ●年代別では、20~30代と40~50代では平均に大差ないが、60代では「満足」は54%と高く、「不満」は20%と低い。60代は、20~30代や40~50代と比べて、「満足」「不満」ともに約10ポイントの差があり、満足度が高いのが目立っている。高齢層は心の満足が高い、あるいは、ポジティブな回答を選択しやすい傾向があると言える。
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- ●Part1:感情では、女性は「喜び」「信頼」が男性より高く、年代別では高齢層で「恐れ」「悲しみ」「嫌悪」「怒り」のネガティブ感情が低いなど層別の特徴があったが、心の満足度も同様に、男女や年代による違いが出ている。
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週別推移 男女別/年代別平均と標準偏差 2022/5/16(月)の週~2023/4/17(月)の週
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NRCデイリー・トラッキング調査の概要
- 調査目的:
- 人々の行動と感情について、日々の推移をトラッキングする
- 調査方法:
- web調査
- 調査対象者:
- NRCサイバーパネル会員 全国20~69才男女 毎日約150人回収(平均)
- 日本の人口構成比(エリア、男女、年代)に合わせてウエイト集計
- 調査期間:
- 2022年5月17日からデイリーでトラッキング調査を実施中
- 今回は、2022年5月17日(火)~2023年4月24日(月)を、日別(平均150人)と週別(平均1050人)に分けて分析した
- 調査機関:
- 日本リサーチセンター(NRC)
- 調査項目:
- 8つの感情、心の満足度(昨日1日のことを質問)、今不安に思っていることなど
株式会社 日本リサーチセンター
担当:広報室