NRCレポート

【NRC デイリー・トラッキング調査】
<1年間の推移分析> Part3:今の不安

ナレッジ・レポート

公表日 2023年08月09日

  • 日本リサーチセンター(本社:東京都墨田区、代表取締役社長:杉原 領治)は、1960年に設立された民間の調査研究機関であり、民間企業および官公庁、大学をはじめとする学術機関などの依頼を受け、各種の調査研究を行なっています。また、世界各国に調査拠点を置く「GIA」と「WIN」※の日本で唯一のメンバーとしてグローバルネットワークに参加し、海外調査も数多く実施しております。

     

  • ※GIA(Gallup International Association)
  •  WIN(Worldwide Independent Network Of Market Research)

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  • 今回は、NRC デイリー・トラッキング調査」から、2022年5月から2023年4月まで、約1年間のデータ分析結果をご紹介します。

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  • 本調査は、全国20-69才男女約150人を対象に、毎日、同じ質問項目でwebでアンケートを実施しているものです。

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  • Part3では、「今あなたが不安に思っていること」について、20-69全体での日別推移、そして、週別推移でみた男女別と年代別の平均に注目しました。

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    「新型コロナウイルス」

    「国際情勢・戦争・紛争」

    「景気・経済」

    「地震」 

    「治安・犯罪・詐欺」

    「台風・洪水」

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  • 日別推移 全体

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  • ●17の選択肢を提示して「今、あなたが『不安に思っていること』は何でしょうか」と質問した結果である。「特に不安や心配に思っていること」を複数回答で選択してもらった。

    グラフは、「新型コロナウイルス」「国際情勢・戦争・紛争」「景気・経済」「地震」「治安・犯罪・詐欺」「台風・洪水」の6つの結果について約1年間の推移をみたものである。

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    • ●20-69歳男女全体で年間の日別推移について主な動きを抜粋してみると、

      「新型コロナウイルス」は、第7波期間にあたる昨年7月~8月では5割前後まで不安の高まる日がみられたが、今年の2月下旬頃から下がり始め、4月には2割前後まで低下している。なお、第8波と言われた2022年11月~2023年1月の不安率は4割を超える日もあったが、第7波期間ほどの高さには上昇しなかった。生活者の意識では、新型コロナウイルス感染に対して慣れてきたのか、不安を感じる程度はだんだんと弱まってきているようだ。

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      • 「治安・犯罪・詐欺」では、昨年7月9ー10日と、今年2月7-9日に不安率が上昇している。前者は安倍元首相の襲撃事件、後者は「『ルフィ』を名乗った広域強盗事件の指示役がフィリピンから日本へ送還・逮捕」のニュース報道の影響を受けていると思われる。

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          • 「台風・洪水」は、他の月に比べて9月で高い傾向にあり、中でも9月18-19日の不安率の上昇が目立つが、これは台風14号の影響と思われる。

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              • ●2022/5/17(火)~2023/4/24(月)の約1年間の平均値でみると、この6つの中では「景気・経済」の不安率が38%、次いで「新型コロナウイルス」35%、「国際情勢・戦争・紛争」31%の順に不安が大きかった。

                また、「新型コロナウイルス」では標準偏差、つまりバラツキが大きい。感染拡大した時に人々の不安が上昇し、感染が落ち着くと不安が低下するなど、この1年間には第7波、第8波などもあり、不安率の上下変動が大きかったことがわかる。


    • 「今の不安」 日別推移

       
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  • q7_日別折れ線_2_20230804.PNG

      

    日別推移 年間平均と標準偏差  2022/5/17(火)~2023/4/24(月)

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    • 週別推移 男女別と年代別平均

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    • ●次に、男女別や年代別の違いをみるため、週別に合計した結果で平均を算出した。(分析サンプル数は、各週全体で約1050人)

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      • ●男女で平均を比較すると、「国際情勢・戦争・紛争」「景気・経済」「治安・犯罪・詐欺」は、男女で大きな差はないが、「新型コロナウイルス」では約10ポイント、「地震」では8ポイント、「台風・洪水」では4ポイント差で、女性の方が男性よりも不安率が高い。
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        • ●年代別では、「新型コロナウイルス」「国際情勢・戦争・紛争」「地震」「治安・犯罪・詐欺」「台風・洪水」は、60代 > 40~50代 > 20~30代の順で、高齢層ほど不安率が高くなっている。
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      週別推移 男女別平均と標準偏差  2022/5/17(火)の週~2023/4/18(火)の週

     

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      • 週別推移 年代別平均と標準偏差   2022/5/17(火)の週~2023/4/18(火)の週

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  • q7_年代_箱ヒゲ0804.PNG 

     



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  • NRCデイリー・トラッキング調査の概要

  • 調査目的:
  •  人々の行動と感情について、日々の推移をトラッキングする
  • 調査方法:
  •  web調査
  • 調査対象者:
  •  NRCサイバーパネル会員 全国20~69才男女 毎日約150人回収(平均)
  •  日本の人口構成比(エリア、男女、年代)に合わせてウエイト集計
  • 調査期間:
  •  2022年5月17日からデイリーでトラッキング調査を実施中
  •  今回は、2022年5月17日(火)~2023年4月24日(月)を、日別(平均150人)と週別(平均1050人)に分けて分析した 
  • 調査機関:
  •  日本リサーチセンター(NRC)
  • 調査項目:
  •  8つの感情と心の満足度(昨日1日のことを質問)、今不安に思っていること など
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株式会社 日本リサーチセンター
担当:広報室