NRCレポート

アンケートで未来は予想可能か⁉
 「2023 近未来予想リサーチ」結果発表
~全問正解は何名?
正解者プレゼント(10万ポイント)の行方は如何に!~  

エンターテイメント サイバーパネル・レポート 家計・金融 時事・トレンド

公表日 2024年01月10日

■「近未来予想リサーチ」とは

 昨年の1月中旬から2月初旬にかけて、当社で運営するアンケートモニターであるサイバーパネル会員の皆さまに、2023年内に結果が判明する10の出来事の結果を選択式のアンケートで予想していただきました(回答者総数は16,374人)。
 今回は予想アンケートが実際の出来事の結果をどの程度当てる事が出来たのかを「答え合わせ」で振り返るとともに、全問正解者プレゼント(10万ポイントを山分け進呈)の行方を発表いたします。


アンケートの予想と実際の結果の答え合わせ

政治・経済関連の予想と結果


[日本の岸田首相の去就]
質問:年末時点(12/31)の日本の内閣総理大臣は現在の岸田文雄首相が続けていると思いますか。

答え合わせ:岸田首相が継続。

q4.岸田総理去就.png

 昨年の年始のアンケート実施時点でも「年末時点、岸田首相が継続」との予想は4割強にとどまり、過半数の方が年末まで岸田内閣は持たないと予想されていました。その後、度重なる増税施策等により内閣支持率は低迷し続けましたが、昨年後半に発覚した自民党派閥の政治資金パーティをめぐる裏金疑惑の影響もあり、12月には岸田内閣支持率は同内閣発足後最低レベルにまで落ち込みました。
 結果としては少数派の予想が正解となりましたが、アンケートでの大方の予想の通り、2023年は極めて苦しい政権運営となったと言えるのではないでしょうか。

 結果の出典元:首相官邸HP

 https://www.kantei.go.jp/jp/rekidainaikaku/index.html



[ロシアのプーチン大統領の去就]

質問:昨年2月以来ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が続いていますが、年末時点(12/31)のロシアの大統領は現在のプーチン大統領が続けていると思いますか。

答え合わせ:プーチン大統領が継続。

q8.プーチン大統領去就.png

 プーチン大統領が昨年末時点で大統領を継続しているという予想は、アンケートを実施した昨年の年始時点では過半数を超えており、岸田首相のそれよりも高い結果になっていました。今年の年初と言えば、一昨年以来のロシアによるウクライナへの軍事侵攻が継続する最中で、当時決してロシアが優勢とは言い難い戦況でしたが、2024年の年始時点の両政治家の状況を鑑みると、この二つの予想結果は現状をかなり正確に予想していると言えるのではないでしょうか。
 近々実施予定の「近未来予想リサーチ2024」においても、この両国政治家トップの去就についてサイバーパネル会員の皆様にアンケートで予想をしていただく想定ですが、果たしてどのような予想結果となるのでしょうか。


 結果の出典元:日本国外務省HP

 https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/russia/data.html



[日経平均株価]
質問:今年の東証の大納会時点で日経平均株価は3万円を上回ると思いますか。

答え合わせ:上回った!

q5.日経平均.png

 

 2023年の大納会での日経平均株価の終値は3万3,464円となりました。年末の終値としては、1989年以来、34年ぶりの高値水準となり、一昨年の年末と比べると率にして28.2%の大幅な値上がりで、「卯(う)跳ねる」という干支にちなむ株式相場の格言どおりの相場の動きとなりました。
 アンケートの結果では8割弱が「(3万円を)上回らない」と予想されており、良い意味で大方の予想を裏切る結果となりました。再び相場の格言を持ち出すと、辰年となる今年は「辰巳天井」と言われ、高値をつけやすい年とされていますが、はたして昨年に続いて格言通りの相場となるのでしょうか。今年の株価の値動きが注目されます。


 結果の出典元:NHK NEWS WEB

 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231229/k10014303231000.html



 

[外国為替市況(ドル/円相場)]
質問:今年最後の東京外国為替市場での為替相場は1米ドル=130円より円高だと思いますか。

答え合わせ:円安(1ドル130円以上だった)。

q6.円相場・為替.png

 

 2023年12月29日17:00時点のドル/円レートは141.39-41円でした。ドル/円レートは昨年11月には151円台となるなど大幅に円安に振れた後、12月には若干円高寄りに推移していますが、2023年1月に一時127円台になった時と比べると依然円は米ドルに対して安い水準にあります。
 アンケートの予想では、130円を基準とした円安と円高とで、どちらも5割と完全に拮抗しましたが、実際はその水準を大幅に上回る円安となりました。


 結果の出典元:日本銀行金融市場局

 https://www.boj.or.jp/statistics/market/forex/fxdaily/fxlist/fx231229.pdf


スポーツ関連の予想と結果


[ワールドベースボールクラシック(WBC)での日本チームの優勝]
質問:野球の世界一決定戦であるワールドベースボールクラシック(WBC)の本大会が今年3月に開催されますが、日本チームは優勝すると思いますか。

答え合わせ:日本が優勝した!!!

q2.wbc野球.png

 昨年3月21日(日本時間3月21日)に2023WBCの決勝戦が行われ、侍ジャパンがアメリカに3対2で勝利し、3大会ぶり3回目の優勝を果たした事は、いまでも多くの野球ファンの記憶に刻み込まれている事でしょう。
 アンケートの結果も「日本が優勝する」との予想がほぼ半数と最も多く、多くの人々の期待に応える形で日本チームの優勝が現実のものとなりました。
 決勝戦で胴上げ投手となった大谷翔平選手は、大会後もメジャーリーグで投手と打者の二刀流で大活躍しましたが、年末にはドジャースへの移籍に対する契約金が世界中のスポーツ選手で史上最高額の10年間で1000億円を超える金額となるなど、その後も前人未到の活躍ぶりで世界中の野球ファンを魅了し続けています。侍ジャパン優勝の立役者である大谷翔平の活躍に今後も大いに期待したいと思います。

 結果の出典元:WBCオフィシャルサイト

 https://www.wbc2023.jp/



[FIFA女子ワールドカップの日本チームの優勝]
質問:ナショナルチームによる女子サッカーの世界選手権大会であるFIFA女子ワールドカップが今年7月から8月にかけて開催されますが、日本チームは優勝すると思いますか。

答え合わせ:日本はベスト8にとどまった。

q1.FIFA女子ワールドカップ.png

 日本のサッカー女子代表チームは2011年のワールドカップで優勝経験がありますが、2023年大会についての事前予想では「日本は3位以下にとどまる」が約7割と、優勝戦に絡む(優勝もしくは準優勝)との予想は少数派でした。
 実際の結果は、グループステージでは日本代表チームは強豪スペインを倒して3線全勝を勝ち取り、トーナメント戦に臨みましたが、第一戦目のノルウェーには勝利したものの、準々決勝戦ではスウェーデンに惜しくも1-2で破れ、ベスト8の成績にとどまりました。
 先行して開催されたWBCに引き続き、アンケート予想の多数派が現実の結果と一致したかたちになりました。

 結果の出典元:日本サッカー協会公式サイト

 https://www.jfa.jp/nadeshikojapan/womensworldcup2023/schedule_result/



[ラグビーワールドカップでの日本チームの活躍]
質問:男子のラグビーユニオンのナショナルチームの世界選手権大会であるラグビーワールドカップが今年9月から10月にかけて開催されますが、日本チームは初のベスト4進出となると思いますか。

答え合わせ:日本チームは予選を通過せず...。

q3.ラグビーワールドカップ.png

 ラグビーワールドカップで日本チームは前回2019年大会で初のベスト8に進出しました。その為、アンケートでは「ベスト8にとどまる」という前大会並みの成績を期待する予想が5割強と最も多かったのですが、結果としては一次リーグではサモアとチリには勝利したものの、同じグループのイングランドとアルゼンチンの強豪2チームには敗れて、2勝2敗で辛くも2大会連続の決勝トーナメント進出とはなりませんでした。
 リーグ戦の同じグループに優勝候補(イングランドとアルゼンチン)2チームが立ちはだかり、改めて世界の壁を感じた大会となりましたが、グループ内では5チーム中3位の結果を収めた日本チームの健闘を大いに称えたいと思います。

 結果の出典元:NHK NEWS WEB

 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231008/k10014219331000.html



[プロ野球日本シリーズ優勝チームの所属リーグ]
質問:今年のプロ野球日本シリーズ優勝チームの所属リーグはどちらだと思いますか。

答え合わせ:セリーグ所属の阪神タイガースが38年ぶりに日本一に!

q9.プロ野球日本シリーズ.png

 昨年、年初の予想アンケートで、日本シリーズの優勝球団が「パリーグ所属球団」になるとの回答は6割強で、パリーグ球団の優勝予想が優勢でした。これはパリーグのオリックス・バファローズが2022年の日本シリーズ優勝チームであることや、2013年から2022年までの間、2021年を除けば全てパリーグ球団がシリーズ優勝を飾ってきたことが予想に影響したと考えられます。
 しかしながら、実際のシリーズ戦は第7戦までもつれ込んだ結果、セリーグ球団の阪神タイガースが38年ぶり2度目の日本一の座を獲得しました。
 3月のWBCでの日本チーム優勝から日本では野球に対する関心が非常に高まりましたが、阪神タイガースの久々の日本シリーズ優勝はそんな2023年の最後を飾るに相応しい出来事であったと思い出されます。

 結果の出典元:日本野球機構公式サイト

 https://npb.jp/nippons/2023/


技術・学術関連の予想と結果


[日本人のノーベル賞受賞]
質問:今年は何人の日本人がノーベル賞を受賞すると思いますか(賞の部門は問いません)。

答え合わせ:日本人の受賞は無し。

q10.ノーベル賞受賞者.png

 これまで日本人でノーベル賞を受賞された方は28人(受賞時点で日本以外の国籍保持者を含む)もおられ、2010年~2023年に限ってみても受賞者は12人、受賞者のいた年は14年間の中で8年と受賞者がいなかった年の方が少ないくらいなのですが、残念ながら2023年の受賞者は0人でした。アンケートの回答としては受賞者1人以上が過半数であり、受賞への期待はかなり高かったのですが、実際の結果は選択肢の中では最多の回答であった「日本人の受賞者はいない」となりました。
 昨年の受賞者の中でも特に時代を象徴していたのは、新型コロナウイルスの「mRNAワクチン」の開発で大きな貢献をして生理学・医学賞を受賞されたペンシルベニア大学の2人の研究者、カタリン・カリコ氏と、ドリュー・ワイスマン氏ではないでしょうか。この2人の受賞者の研究が進んでいなければ、コロナウィルスによる感染症が人類にもっと大きな被害を及ぼしていたであろうと想うと、アルフレッド・ノーベルが「人類に最大の貢献をもたらした人々に贈られる」という遺言に沿って創設された同賞にまさに相応しい受賞であったと思わざるを得ません。

 結果の出典元:NHK NEWS WEB

 https://www3.nhk.or.jp/news/special/nobelprize/


一年の最終イベントNHK紅白歌合戦の予想と結果


[紅白歌合戦の勝ち組]
質問:今年のNHK紅白歌合戦で勝つのはどちらだと思いますか。

答え合わせ:紅組の圧勝。

q7.NHK紅白.png

 1951年第1回から2022年第73回までの通算成績は紅組33勝・白組40勝と白組の勝利数が多いのですが、今年の紅白は、審査員、会場、視聴者のいずれの審査も紅組が圧勝しました。
 昨年の年始に実施した予想アンケートの結果は、白組勝利の回答が圧倒的に多く、紅組勝利の予想は「紅白で競い合うのではない形式」という番組のフォーマット自体の変更を想定した選択肢よりも少ない位でしたが、実際には少数派の予想が現実となりました。
 旧ジャニーズ事務所の創業者による性加害問題が発覚の為、同事務所の所属タレントの出場者がゼロという事態の影響もあってか、2023年の紅白歌合戦は二部制となった1989年以降で史上最低の視聴率となったようですが、「男女に分かれて歌やパフォーマンスで競い合う」という番組のコンセプト自体も、そろそろ見直す必要があるのかもしれません。

 結果の出典元:NHK 公式サイト

 https://www.nhk.or.jp/kouhaku/result74/




■全予想的中者の発表!

 2023年の近未来予想リサーチでは10問全ての予想が的中した方は、16,374人の回答者の中でたったの3名の方でした。全問正解された方々は本アンケート実施時にお知らせした通り、ご用意しておりました10万ポイント分の謝礼を3名で33,334ポイントづつ山分けして進呈いたしました。
 全問正解された三人の方々におかれましては、誠におめでとうございます。
 また、残念ながら全問正解とならなかった方も、近々実施予定の2024年版近未来予想リサーチに改めてチャレンジしていただければ弊社スタッフ一同幸甚です。


■2023年近未来予想リサーチを振り返って

 アンケート回答の多数派と現実の結果が一致した場合を「予想的中」と定義した場合、今回の近未来予想リサーチでは予想的中は10問中4問にとどまりました。ちなみに2021年と2022年の的中は両年とも5問であり、2023年はこれまで以上に、予想しにくい世情だったということかもしれません。
 ただ、的中した4問のうち1問がWBCの日本優勝の予想であった事は、アンケートで未来を予想するというこの「近未来予想リサーチ」の可能性を感じさせる結果だと思います。
 年が明け2024年(令和六年)となりましたが、これからの一年が皆様にとって幸多き一年となりますよう弊社スタッフ一同心からお祈り申し上げます。
 本年も日本リサーチセンターとサイバーパネルをよろしくお願いいたします!!


◎近未来予想リサーチ 調査概要

 調査方法:インターネット調査
 調査対象:サイバーパネル会員(全国の15才以上男女)
 回答者数:16,374名
 調査時期:2023年1月19日(木)~2月9日(木)


■サイバーパネル会員へのご登録は

 日本リサーチセンターではサイバーパネル会員の方を対象とした2024年の近未来予想リサーチを近々実施の予定です。
 近未来予想リサーチを始めとするサイバーパネルでのアンケートに参加されたい方は、是非この機会に下記のリンクよりモニター登録をお願いします。

会員登録されたい方はこちらをクリック!

お問い合わせ窓口

株式会社 日本リサーチセンター
担当:広報室
お問い合わせメール information@nrc.co.jp

お問い合わせ