NRCレポート
第11回 NRC全国キャラクター調査
Part3:マンガ・アニメのキャラクター
公表日 2024年10月29日
-
-
日本リサーチセンターは、1960年に設立されたマーケティングリサーチの会社で、民間企業や官公庁、大学等からの依頼を受け、各種の調査研究を行っています。
また、世界各国に調査拠点を置く「GIA」と「WIN」※の日本で唯一のメンバーとしてグローバルネットワークに参加し、海外調査も数多く実施しております。
-
-
※GIA (Gallup International Association)
WIN (Worldwide Independent Network of Market Research)
-
-
当社自主企画の「NRC全国キャラクター調査」は2014年から毎年実施している時系列調査です。第11回となる今回は、2024年7月に合計61種のキャラクターを4グループに分けて認知率と好感率を調べました。
-
(キャラクターはすべて名前のみで、イラストや写真は提示しておりません)
-
<本調査の特長は>
・日本全国15~79才と幅広い年代層を対象にしたキャラクター調査
・webパネルでなく、一般生活者からサンプリングした訪問留置調査
・2014年から開始して2024年は11回目となる時系列調査
です。
日本人のキャラクター浸透度を把握するデータとしてご活用いただければ幸いです。
-
-
<2024年:全体>
-
-
-
グループ3では、マンガ・アニメのキャラクター15種を提示し、この中で知っているもの、好きなものをすべて選択してもらいました。
-
認知率
-
・15~79才全体でみると、「ドラえもん」「それいけ!アンパンマン」「クレヨンしんちゃん」「ルパン三世」「ちびまる子ちゃん」「となりのトトロ」「ゲゲゲの鬼太郎」「名探偵コナン」は認知率が9割を超えていました。
・「ドラゴンボール」「ゴジラ」「Dr.スランプ」「鬼滅の刃」「ONE PIECE」「機動戦士ガンダム」も78%~89%と高いです。
-
-
・「【推しの子】」の認知率は43%で、他と比べて低い結果でした。
-
-
-
-
-
-
好感率
-
・好感率については「となりのトトロ」と「ドラえもん」が3割前後で、この15種内では高い結果でした。
・次いで「名探偵コナン」「ルパン三世」「それいけ!アンパンマン」「ドラゴンボール」「ちびまる子ちゃん」「クレヨンしんちゃん」が20~24%で続いています。
-
-
-
<2024年:属性別>
-
-
認知率
・「Dr.スランプ」は15~79才全体では85%の認知率でしたが、40代~50代では9割を超えています。
-
- ・「鬼滅の刃」「ONE PIECE」は全体では8割半ばですが、40代以下では9割以上です。
-
- ・「機動戦士ガンダム」は50代で89%、「【推しの子】」は15~19才では86%と高くなっています。
-
-
-
-
-
好感率
-
・年代別に違いをみると、「ドラえもん」と「それいけ!アンパンマン」は70代で最も好感率が高くなっています。また「ちびまる子ちゃん」も60代~70代で高く、これらのキャラクターは高齢層で人気があるのがわかります。
・同様に「ゲゲゲの鬼太郎」は60代、「ルパン三世」は50代~60代、「機動戦士ガンダム」は50代で最も人気があります。
-
・また、「ドラゴンボール」は30代~40代、「クレヨンしんちゃん」「ONE PIECE」「鬼滅の刃」は30代以下、「推しの子」は20代~30代、「名探偵コナン」は20代で、それぞれ好感率が高くなっていました。
・男女別では、「となりのトトロ」「ドラえもん」「名探偵コナン」「それいけ!アンパンマン」「ちびまる子ちゃん」は、男性より女性の人気が高いです。
反対に、「ドラゴンボール」「ONE PIECE」は男性の方が上回っていました。
-
-
-
-
-
<時系列>
-
-
認知率
-
・過去調査と2024年今回調査との2期比較で、時系列の動きをみてみましょう。
(「【推しの子】」は今回が初めてのため、過去データがありません)
・以下14種のキャラクターについては、いずれも2024年は認知率が微増または増加していました。
-
-
-
・中でも「名探偵コナン」「ドラゴンボール」は2014年から2024年で7ポイント以上、「ONE PIECE」は16ポイントも増加しています。
-
-
-
-
-
好感率
-
・次は、好感率の過去比較です。
・「名探偵コナン」は2014年は16%でしたが、2024年は24%に上がりました。
-
- ・「ドラゴンボール」「ちびまる子ちゃん」 「クレヨンしんちゃん」 も2014年から増加して、2024年は2割台になっています。
-
- ・「Dr.スランプ」は、2018年11%→2024年15%とアップしています。
・一方、「鬼滅の刃」は2020年24%→2024年19%と5ポイントダウンしました。
-
-
-
-
-
-
-
-
調査概要
-
調査方法
-
NOS(日本リサーチセンター・オムニバス・サーベイ)
-
調査員による個別訪問留置調査
- 調査対象
- 全国の15〜79才男女個人 1,200人
- ・エリア・都市規模と性年代構成は、日本の人口構成比に合致するよう割付
- 調査期間
- 第11回:2024年7月14日~27日
- ・2014年~2019年は10月、2020年は11月、2021年~2023年は12月に実施
- 質問内容
- 提示したキャラクターのうち、知っているものと好きなもの(複数回答)
- ・キャラクターは名前のみで画像提示はなし
-
-
※本調査は、NOS(日本リサーチセンターオムニバス調査)を利用しています。
アンケート登録パネルを使ってインターネットで簡単に情報収集できる時代になりましたが、NOSでは50年以上にわたって「調査員を使った訪問留置」「パネルモニターではない毎回抽出方式」で調査を継続しております。
日本全国の15~79才男女個人1,200人について、地域・都市規模と性年代を日本の人口構成に合うように回収していますので、全体比率は地域や年代等の偏りがない結果としてご覧になることができます。
-
《引⽤・転載時のお願い》
-
本レポートの引用・転載につきましては、下記連絡先までご連絡をお願い致します。
また、掲載時には当社クレジットを明記いただき、調査結果のグラフ・表をご利用の場合も、データ部分に当社クレジットの記載をお願い致します。
-
株式会社 日本リサーチセンター
担当:営業企画本部 PJサポートチーム