NRCレポート

【NRC デイリートラッキング】
その日の気分が満足だった人と不満だった人の違いは?

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公表日 2025年04月25日

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      日本リサーチセンターは、1960年に設立されたマーケティングリサーチの会社で、民間企業や官公庁、大学等からの依頼を受け、各種の調査研究を行っています。

      また、世界各国に調査拠点を置く「GIA」と「WIN」の日本で唯一のメンバーとしてグローバルネットワークに参加し、海外調査も数多く実施しております。

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    • ※GIA (Gallup International Association)

       WIN (Worldwide Independent Network of Market Research)

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    • NRCデイリートラッキングは、2022年5月から毎日同じ質問項目でweb調査を行い、人々の行動や感情を分析しております。 

       

      今回は、2025年1月調査データ(1/1~2/5の5週分)から、その日の気分満足について「満足だった」と回答した人と、「満足でなかった」と回答した人の違いについて分析してみました。

      満足者と不満者では、男女や年代、感情や不安内容に違いはあるでしょうか?また、その日の行動は両者でどのように違っていたでしょうか?

      2025年1月のデイリーデータから、その日の気分満足度と感情・行動の関係を分析した結果を紹介します。

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    • 気分満足度 【満足者と不満者】

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    • ・昨日1日の気分満足度を7段階で質問すると、「満足」と回答した人は46%、「どちらともいえない」は28%、「満足でなかった(不満だった)」は27%でした。 

      ・満足者が不満者よりも19ポイント多いという結果です。 

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    • 満足者と不満者の違い

      ①属性(性別・年代) 

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    • ・満足者と不満者について、男女と年代の違いを確認してみました。 

       

      ・性別については、満足者では女性(53%)、不満者では男性(53%)が半数を超えています。 

      ・年代の違いでは、満足者は60代(24%)、不満者は30代(28%)が多い傾向がみえます。 

      ・男女年代の層別でみると、満足者は60代男女が多く、不満者は30代と40代男性が多いようです。

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    • ②感情

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    • ・8つの感情については、満足者は「喜び」「信頼」「期待」のポジティブな感情が不満者よりも高くなっていました。

      ・一方、不満者では「恐れ」「悲しみ」「嫌悪」「怒り」のネガティブな感情が満足者よりも高いです。「驚き」については両者に違いはあまり見られませんでした。

      ・当然かもしれませんが、気分満足と感情の間に強い関連があったことがわかります。
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        • ③不安に思っていること

           
          • ・不安については、満足者と不満者で大差ない項目が多いようですが、「今は特にない」と回答した人は、満足者の方が不満者よりも多くなっています。 

            ・また、「地震」「温暖化などの環境問題」は満足者で多く、「人間関係」「老後・年金」は不満者の方が多いという違いがありました。

           

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        • ④行動 

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        • ・その日の行動の違いについてはどうでしょうか? 

           

          ・満足者では「友人と話をした」「外食した」「外出した」「運動した」「料理をした」「飲酒した」「家族以外の人とおしゃべりした」「趣味を楽しんだ」「十分な睡眠がとれた」などが、不満者よりも高い比率です。

          ・一方、不満者では「身体的な疲労」や「精神的な疲労」を感じた人が満足者よりも多くなっていました。

          ・アクティブな行動をすればその日の満足度が高まり、身体的や精神的な疲労を感じると満足度が下がるという因果関係が推測されます。

             

         

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              • 調査・分析概要

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              • <NRCデイリー・トラッキング>

              • 調査目的:人々の行動と感情について日々の変化をトラッキングする
              • 調査方法:web調査
              • 調査対象者:NRCサイバーパネル会員 全国20~69才男女 
              •  毎日(平均)約150人回収
              • 調査期間:2022年5月17日からデイリーでトラッキング調査を実施中
              • 調査機関:日本リサーチセンター(NRC)
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              • <今回の分析>

              • 分析対象期間:2025年1月1日~2月5日

                分析サンプル数:5,756人 (5週分を合算集計 ウエイトなし)

                分析項目:気分満足度、感情、行動、不安内容 

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              • NRCサイバーパネル」について

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                本調査は、日本リサーチセンターの自社パネル「サイバーパネル」を利用しています。

                サイバーパネルでのアンケートに参加されたい方は、以下の「モニター募集ページ」をご覧になってください。

                モニター募集ページ

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              • 《引⽤・転載時のお願い》

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                本レポートの引用・転載につきましては、下記「お問合せ窓口」までご連絡をお願い致します。

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