NRCレポート
アンケートで未来を予想できるか⁉ 「2025近未来予想リサーチ」調査結果の発表 第2弾:石破政権は年末まで持ちこたえられるのか?夏の参院選が衆院解散で同日選挙になる可能性は!国内政治の動静を予想する。
公表日 2025年04月15日
■「近未来予想リサーチ」結果レポート第2弾は、日本の政治(石破首相の去就・衆参同日選挙の可能性)についての予想
当社のアンケートモニター・サイバーパネル会員が、2025年中に起きる10の出来事の結果をアンケートで予想した結果をご紹介した近未来予想リサーチ第1弾レポートはいかがでしたでしょうか。
第1弾:MLB・大谷翔平選手の3年連続MVP獲得を予想する!
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レポート第2弾は石破首相の去就と7月の参議院選挙が衆参同日選挙となるかについての予想です。
未来予想その2:年末時点で石破茂氏は日本の首相でいられるか?
Q.年末時点(12/31)の日本の内閣総理大臣は現在の石破茂首相が続けていると思いますか。
石破茂首相による衆院1期生への商品券配布問題が発覚したのは3月13日のことですが、それを機にマスコミ・報道機関の実施する世論調査では内閣支持率が軒並みに急降下しました。NHKの政治意識月例調査でも、4月の調査結果は内閣支持率は35%と3月から2カ月連続で低下する一方で、不支持率は45%で高止まりするなど石破内閣への支持の低迷が続いています。
今年1月に行った近未来予想リサーチの年末時点での石破首相の去就についての予想は、女性では首相継続派と退任派が拮抗しているものの、男性や年代別でみた全ての年代層において退任派が僅かながら継続派を上回るという結果になりました。
とは言え、岸田内閣が2023年後半から昨年9月の退陣に至るまで、不支持率が支持率を大幅に上回りながらも一年間もしぶとく政権を維持したという直近の事例もあるので、少なくとも7月の参議院選挙の結果が出るまでははっきりとした事は言えないのかもしれません。
年末時点の日本の内閣総理大臣は現在の石破茂首相が続けていると思いますか。(2025年1月調査)
ちなみに2024年1月調査では、岸田前首相が年末時点で首相継続しているという予想は、男女とも3割程度にとどまっていました。年代別では上の世代ほど継続予想の比率が低くなる傾向が見られ、特に60代以上のシニア層では4人中3人の方が「年末時点では別人が首相に就任」と予想していました。
結果としては岸田前首相は2024年9月に退陣しましたが、年始時点の逆風は石破内閣よりも強く、今後の石破首相の政権の舵取りによっては、石破氏が2026年も首相を続投する可能性は充分あるのかもしれません。
年末時点の日本の内閣総理大臣は現在の岸田文雄首相が続けていると思いますか。(2024年1月調査)
次に7月に行われる参議院選挙のタイミングで、衆議員を解散して衆参同日選挙になる可能性について予想していただいた結果を見てみましょう。
「衆参同日選挙になる」との予想は、性別、年代別でみてもいずれも40%台と半数を下回る割合です。ただ、昨年10月に石破首相が就任早々解散総選挙を行い、その結果自民党と公明党を合わせても少数与党になってしまった事を思い返すと、半数近い回答者が衆参同日選挙の実施を予想しているのはどういう背景があるのか気になるところです。
これまでに衆参同日選挙は2回行われています。初めての同日選挙は1980年6月ですが、この時は大平首相が選挙戦中に急死して弔い選挙の様相となり、自民党は衆参両院で大勝しました。また、2回目は1986年7月に中曾根康弘首相が高い内閣支持率を背景に周到に計画をして衆参同日選挙に持ち込んだ結果、この時も自民党は衆参両院で圧勝しました。つまり過去2回の衆参同日選挙では、元々内閣や自民党への高い支持率があった上で、同日選挙によって更なる勢力拡大に成功したケースとなります。
それを踏まえると、支持率が低迷し続けている石破内閣で、仮に衆参同日選挙を戦った場合は更に議員数を減らしてしまうリスクの方が高そうです。ただし、現内閣では参院選を戦えないという自民党内の声が高まり参院選前に首相が交代ともなれば、次期首相の人選次第では衆参同日選挙の可能性も出てくるかもしれません。
今から参院選に向けて国民の支持を取り付ける為に、減税や一律給付金などの政策が打ち出されるのでしょうが、政策が一時的な選挙対策なのか、将来に渡って国民生活に貢献するのかをきちんと見極めていく事が大事ではないでしょうか。
7月には参議院選挙が予定されていますが、衆議院との衆参同日選挙になると思いますか。(2025年1月調査)
■アンケートで未来予想は可能か?
~アンケートの新たな可能性、近未来予想リサーチの楽しみ方~
昨年に引き続き今年の"近未来予想リサーチ"においても、1万4千人近いサイバーパネル会員の方々に今年起きる10の出来事やイベントの予想をアンケート形式で回答していただきました。
予想を楽しみながら(かつ真剣に)参加していただく為に、全問正解された方には10万ポイント分の謝礼進呈することをお約束しました(※全問正解者が複数人の場合は10万ポイントを「山分け」進呈、全問正解者不在の場合は最多正解者で「山分け」進呈するルールです)。
今回のレポートでは、予想していただいた10の質問の中から、年末時点の石破首相の去就と7月予定の参議院選挙の衆参同日選挙の可能性についてレポートしました。残りの7件の予想についても順次レポートしていく予定ですので、楽しみにお待ちいただければ幸いです。
(※本アンケート参加者の構成比は、女性より男性が多く、年代では50代以上が半数以上を占めています。
その結果、男女別での予想結果(比率)についても50代以上の中高年層の意見が多く反映されています。)
■2024近未来予想リサーチの結果まとめ
今年の年始に2024近未来予想リサーチの「結果の答え合わせ」と、全問正解者数を発表しておりますので、こちらも合わせてお楽しみください。
➡2024近未来予想リサーチの答え合わせレポートはこちら
■サイバーパネル会員へのエントリー
当社では今後もアンケート調査の新たな可能性を探るべく、近未来予想リサーチのような自主調査を積極的に行ってまいります。サイバーパネルでのアンケートに参加されたい方は、是非この機会にモニター登録をお願いします。
調査概要
調査方法
インターネット調査
調査対象
サイバーパネル会員(全国の15才以上男女)
回答数
13,738名
調査時期
2025年1月29日(水)~2月12日(水)
"未来予想"結果の答え合わせ
2026年1月初旬に出来事の結果と照らして最多正解者を確定します。
株式会社 日本リサーチセンター
担当:営業企画本部 PJサポートチーム