NRCレポート
テレワークの実施状況についての調査
(2020年4月調査)公表日 2020年04月30日
株式会社日本リサーチセンター(本社:東京都墨田区、代表取締役社長 鈴木稲博)は、市場調査、世論調査、海外調査を数多く手がけております。この度、4月7日に発令された緊急事態宣言後のテレワークの実施状況と完全テレワーク化できない理由についてインターネット調査を使って調べました。
主な設問項目
- ・あなたは、以下の期間にテレワークをどの程度⾏なっていますか。または⾏なう予定ですか。(それぞれ1つずつ)※テレワークとは、⾃宅、モバイルワーク、勤務先以外のワークスペースなどで仕事をすること。【a)緊急事態宣⾔後(4⽉7⽇以降),b)2020年3⽉,c)2020年2⽉,d)2019年4⽉(1年前)】
- ・あなたが「週に5⽇以上テレワークで仕事」ができない理由をお知らせください。(いくつでも)
調査結果の要約
- ・有職者(パート・アルバイトを除く)に絞った有職者全体のうち、緊急事態宣言後「週1日以上」テレワークを実施しているのは37.2%。特に2020年3月から緊急事態宣言後にかけては10ポイント程度増加している。
- ・「事務・技術職」「管理職」「自営・商工業」はいずれも2020年3月時点まではテレワーク実施率が2割台だったが、緊急事態宣言後は「事務・技術職」「管理職」は4割を超え、「自営・商工業」は3割半ばまで増えた。
- ・「自由業」は2019年4月時点でテレワークの実施率が最も高かったが、2020年3月以降徐々に減少。一方で、「この期間はフルタイムで働いていない・計」の比率が2020年3月以降に大きく増加。
- ※2019年4月、2020年2月、2020年3月については回答者に当時のことについて回答してもらっている点に留意。
- 【テレワークを「週5日以上」できない理由】
- ・生活インフラ勤務者を除く有職者(パート・アルバイトを除く)全体で「対面・現場作業を要する業務があるため」と「仕組みや制度が整っていない」が多く挙がっている。
- ・職業別でみると、「事務・技術職」「管理職」は、制度的障壁(「仕組みや制度」「ネットワーク環境」の未整備)が全体と比べ高い。これらに加え、「事務・技術職」は「書類を要する業務がある」「会社や上司からの命令・指示がない」、「管理職」は「テレワークだと業務効率が悪い」が全体と比べ高くなっている。
結果詳細
調査概要
【調査方法】インターネット調査
【調査期間】2020年4月15日(水)~22日(水)
【有効回収数】各1,200サンプル
※2015年国勢調査の結果を基に⼈⼝とエリアで割付
詳細は、下記PDFファイルをご参照ください。
【自主調査】テレワークの実施状況についての調査.pdf- 画像の出典:https://www.irasutoya.com/
弊社では世論調査や選挙調査などの社会調査、大学・研究機関などの学術調査に関する長年の調査実績がございます。調査のお見積りやご相談等は下記「お問い合わせ」までご連絡ください。
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また、日本リサーチセンターのウェブサイトでは他にも自主調査結果を掲載しております。ぜひご高覧ください。
・新型コロナウイルスに関する国際世論調査(第2回)(4月27日公表)
/report/200427.html
「政府のウイルス対策評価は?」「感染防止のために人権を犠牲にしてもよいか?」各国の世論は3月調査から変化したでしょうか。
・緊急事態宣言前後の行動変化についての調査(4月28日公表)
/report/200428.html
緊急事態宣言前後の行動変化についてエリア・年代別に行動変化を分析しています。
・「新型コロナウイルス感染症の⾏動状況」と有効なメディアについての調査(4月10日公表)
/report/200410.html
新型コロナウイルス感染症についての行動呼びかけ有効なメディアとは?
・NHKプラス・民放同時放送の利用意向についての調査(4月21日公表)
/report/200421.html
4月(一部地域では3月)から開始された「NHKプラス」と今秋から開始が予定されている「民放同時放送」の認知状況と利用意向は?
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・「NRCサイバーパネル」について
本調査は、日本リサーチセンターの自社パネル「サイバーパネル」を利用しています。
サイバーパネル会員に興味のある方は、以下の「
株式会社 日本リサーチセンター
担当:営業企画本部営業企画部第3チーム 渕上